【現職研2023夏特集⑥】「海の駅」

セミナーの公開授業で扱う詩は、谷川俊太郎の「海の駅」です。「海の駅」、ご存知でしょうか。

「ぼく」がいらなくなったおもちゃを捨てたいけど捨てられない…そんな気持ちが書かれた詩です。思春期に近い5年生の子が読むのに、ちょうどよい詩かなと思って選びました。またせっかく夏休みに行う授業なので、夏らしい詩がいいなと思い、「海の駅」にしました。

「海の駅」というこの題名が、絶妙だなと感じています。海の駅、そのものは詩の中には出てこないのですが、出てこないのですが…出てきているのです…詩人の力を感じます。

一学期の終わりに、子供たちと1時間、この詩を読んでいます。夏休みに授業を行うので、初読から少し時間をおいて改めて読むのもいいかなと考えて行いました。詩の世界を読み広げるには、ある程度時間がかかるようにも思ったので。

1時間目の子供たちは、詩に書かれたことの意味を読みとろうとする読み方がほとんどでした。それが自然な子供たちの読み方なのだと思います。でも初読から一か月ほどがたってから読むセミナーの公開授業では、意味の読みとりに終始するところから、詩の世界を読んでいくところにいけると楽しいなと思っています。そのためのグラレコでもあります。

また今回は、縁あって黒木さんのお知り合いで、演劇関係のお仕事をされている畑田さんにも授業にご参加いただけることになりました。畑田さんには、詩の朗読をお願いしています。朗読によって生まれるイメージもあるのでは、と思っています。

お時間がありましたら、「海の駅」を読んでみてください。

(小野田雄介)

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現職研セミナー2023夏「授業をグラレコしてみる」

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