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研究発表会レポート

 先日、無事に研究発表会を終えました。 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 皆様からのご意見と、藤森裕治先生からの講評をいただき、大変有意義な会となりました。 藤森先生の講評を聞いて、小野田のnoteに国語部への示唆と感じたことをまとめておきました。よろしければご参照ください。(小野田) https://note.com/onoda_koganei/n/n804682d19669?sub_rt=share_sb

6年生「きつねの窓」実践報告

 6年生で「きつねの窓」の実践を行いました。作品世界の省略を積極的に補うエコロジー・リーディングを用いた小野田の実践です!  ↓ https://note.com/onoda_koganei/m/maecf6e71b570

KOGANEI授業セミナー レポート

  先週末にKOGANEI授業セミナーが行われました。大勢の方にご参観いただき、ありがとうございました。 授業者二人の振り返りは下のnoteよりご覧ください。 「海の命」小野田note 「思い出アルバムをつくろう」橋浦note 講師の大塚健太郎先生からは、 ・言葉は生活からも学ばれていく。国語科の学びを考えるうえで、子供がどういう生活で言葉を学んでいるのか見ていく必要がある ・発達を踏まえて、負荷のかけ方を考えていく必要がある ・子供は試行錯誤しながら見つけていくのだから、一定の量の中で取り組むことが大事。そのことに付き合える豊かさが必要である。 ・ 初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について(諮問)概要 では、これまでのようなキャッチコピーがないということは、現行の資質・能力ベースをさらに充実させるというメッセージだと受け取ってほしい ・中教審の審議に、現場の声を巻き込んでいきたい。ぜひ 本文 もお読みいただきたい。 ・言葉への自覚を高めることは国語科だけでは難しいが、そのもとになる教科という意識をもって授業づくりを進めてほしい。そのために指導事項を育成する=言語活動を通して資質・能力を育成する ・学び方も同時に学んでいけるようにしたい といったお話をいただきました。次期指導要領に向けて動き出したところで貴重なお話をいただけました。 来年度は研究発表になります。3年間の研究内容を発表します。ぜひ多くの方にご参観いただければと思います。 ※※※ 宣伝 ※※※ 3月1日(土)に、東京学芸大学国語教育学会の大会が行われます。小金井小からは小野田が指定等論者として登壇します。ご都合つけば、こちらもいらしてください。 https://gakugeikokugokyouiku.org/news/605/

KOGANEI授業セミナー 授業記録

 本日はいよいよKOGANEI授業セミナー本番です。 新しい試みで、これまでの授業記録をnoteに書いています。ここまで授業の流れや、授業者が考えていることが記録されています。ぜひご覧ください! 授業Ⅰ 小野田 https://note.com/onoda_koganei/m/m6138e98ddb2a 授業Ⅱ 橋浦 橋浦龍彦 東京学芸大学附属小金井小学校|note

「エコロジー・リーディング」開発中

山本貴光氏「文学のエコロジー」に刺激を受けて、「エコロジー・リーディング」なるものを開発してみようと考えています。2月1日のKOGANEI授業セミナーにて、「海の命」を使って実践予定です。 それまでの道のりをnoteにまとめています! いまはまだ、書籍の感想のまとめですが、徐々に「海の命」の実践づくりの記録にシフトしていく予定です。  ↓ https://note.com/onoda_koganei/n/n6e38915e0195 小野田  yonoda11@u-gakugei.ac.jp

光村図書6年「ぼくのブック・ウーマン」実践記録

 noteにて、「ぼくのブック・ウーマン」の実践記録を投稿しました。本学渡辺貴裕先生に参観いただきながら進めた授業です!  ↓ https://note.com/onoda_koganei/n/n69bcb8f33e13?sub_rt=share_pw

「やまなし」を通して、個別最適な学びについて考える

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 11月2日土曜日に、本校有志による「個別最適な学び研究会」による授業公開が行われました。国語科からは小野田が「やまなし」の実践を行いました。 あいにくの天候でしたが、様々な地域の先生方が集まり、有意義な会となりました。当日の発表スライドを添付しておきます → やまなし 指導案     やまなし 発表資料 研究会としての主張を端的に述べれば、「見方・考え方」を働かせることが個別最適な学びには欠かせない、ということになります。 今回は「言葉による見方・考え方」について、実践により近づけて捉えるために、添付した資料のように、学習指導要領の総則に立ち戻って、あらためて国語科における「見方・考え方」について考え、提案しました。 文学の授業では、子供たちに作品の時間や空間、人物について概念的に理解を深めていくことが、語り手の様々な工夫に気づいていく、ということが提案の骨子です。 今回の授業では「空間」に着目して「「五月」と「十二月」の川は、どんな川なのか」を学習課題として行いました。個別学習において、この問いは有効に機能し、子供たちは実に様々な川の描写に着目して、川という場所について理解を深めていきました。 一方で、個別学習したことをいかに共有していくか、という点については、まだまだ課題が残っていると思います。今回は黒板を写真のようにグラフィックレコーディングの手法を用いて記録することを試みました。これが共有のツールとして効果的だったのかは、まだ何とも言えません。。協議会で話題になったように、共有の場を別に提供することも可能だったと思います。また、教師の支援の仕方にも工夫の余地があったように思います。今回は、問いを確認したり、子供たちの学びを価値づけたりすることに重きをおきましたが、他にもやるべきこと、やれたことはあったのではないか、とも思います。個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実の実現は、そうたやすいことではないのでしょうね。 この実践の続きは、またこのブログで書きたいと思いますが、11月26日(火)18:30頃から、国語教育近代化・授業創造の会で実践報告をする予定です。JR中野駅周辺で行う予定です。オンラインでも同時開催いたします。もしご興味があれば小野田( yonoda11@u-gakugei.ac.jp )までご連絡ください。場所、もしくはZOOMのリ...

第13回KOGANEI授業セミナー レポート

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先日のKOGANEI授業セミナーには多くの皆様にご参加いただき、無事に盛会に終えることができました。振り返りの記事をあげたいと思います。   授業Ⅰ 「物語の不思議さを考え、伝え合おう」廣瀬修也       教材名:「みきのたからもの」   授業Ⅰは、新教材の「みきのたらかもの」を用いた授業でした。私も本実践で初めて読みましたが、かなり不思議なお話です。この教材性を生かし、問いを考えるという切り口で実践化した授業であったと思います。 本時では、前時の問い「ナニヌネノンはどんな顔?」について振り返るところから始まりました。ナニヌネノンが挿絵で一度も登場しないことに触発された問いと考えられますが、子供からは「みんな宇宙人っぽい」という発話がされました。後の協議会では、この点について言及される場面もあって、私も考えさせられました。確かにこの問いについて、本文中に明確な根拠はありませんが、それでも子供達が描いたナニヌネノンには、子供達の想像するナニヌネノンが描かれていたと思います。それは子供達が物語から受け取ったナニヌネノン像であったと考えられます。もちろん読み違いもあると思いますが、お互いのナニヌネノンからどんな感じを受けるか話し合う活動を通して、ナニヌネノンの人物像について話し合う展開も考えられたように感じました。そしてその時、本文と結びつけて、自分のナニヌネノン像を語り出すようにも思います。   本時の中心の問いは「どうして石から風の音が聞こえるか」でした。これも本文中に明確な根拠はありませんが、ある子は「海の音にも似ているって書いてあるから、海の水がかかったのかな」と発話していました。このようにわずかであっても本文から手がかりをつかもうとする姿が素敵だなと感じます。この描写から想像を広げる展開も十分考えられたように思いました。   廣瀬の提案の柱は「問い」でした。低学年であっても、いや低学年だからこそ(?)授業中において「問い」が生成される場面もたくさん見られた授業でした。この生み出された問いをどのように扱えば良いか、国語科部としても検討したいと思います。     授業Ⅱ 「体験!発見!物語の面白さ」橋浦龍彦       教材名:モチモチの木   授業Ⅱでは、登場人物に共感して読...

こがねいこくごセミナー「どうする?演劇的手法」レポート!

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 12月23日、本学アクティブラーニング棟にて行われたセミナーのレポートです。今回は本校が工事で使えないため、大学のアクティブラーニング棟を会場に行いました。…迷われた方、申し訳なかったです。。 教員向けインプロ研修:講師 足立区立桜花小学校 神永裕昭先生 午前中はインプロで博士論文を書かれた神永先生によるインプロ研修です。 「ツードッツ」という2人で言葉を介さずに顔を描く活動を柱に展開されました。言葉がなくても、互いの意図を探り合いながらきちんと絵になっていきます。「線を書くコミュニケーションはあったけど、それとは別のコミュニケーションもあった」と言う参加者の方からの発言が印象に残っています。人間って、言葉がなくてもやり取りできるんだと言うことがよくわかりました。 その後、書いた似顔絵どうしをマッチングします。これも面白かったです。今、描いた顔が、まるで2人の子供みたいになって「この子にお似合いなのは・・・」と運命の相手(!?)を探していました。 さらにそこでカップリングされた2人でお話し作りをするという流れ。そのまま授業にできそうです。ただの線の組み合わせだった似顔絵が、いつの間にか物語の主人公になっていく・・・この軽やかな跳躍にインプロの魅力があるように思いました。神永先生、さすがの構成です! 提案授業:成蹊小学校 林久博先生 午後は、本校3年1組の子供達に集まってもらって、提案授業をしてもらいました。 今回は、ドラマの技法をミニマムに学ぶことが提案でした。実際に鉛筆劇と、インタビュー(ホットシーティング)という2つの具体的な技法を取り入れた授業を行っていただきました。 林先生は飛び込みの授業で、子供達と出会ったのは授業開始15分ほど前でしょうか。このわずかな時間で林先生が子供達との関係を作っていくところから大変興味深く見させていただきました。後の協議で話されていましたが、「表現教育はアクセルを踏んで、後でブレーキのかけ方を覚えさせるようにしている」そうです。ついついブレーキのかけ方から入ってしまいそうですが、表現するということは、子供達がアクセルを踏み込めるようにすることも大切なのだと学びました。そして何より、林先生自身が表現することにアクセル全開だったことが印象的でした。まさに名人芸です! 授業後の協議では、夏のセミナーで講師を務めていただいた黒木...

教育実習を終えて──伝えることは意外と少ない?

 先週、本校の6週間に渡る教育実習が終わりました。私のクラスでは、前期6名、後期6名の合計12名の実習生が3週間ずつ受け持ちました。 教員ならば誰もが通る道ですが、教育実習を機に教員という仕事に就くことを現実的に考え始めた人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回に実習でも、そのような学生にたくさん出会えたことは、この教職希望者減少の時代にあって、ありがたいことだと感じています。 6週間も実習生の授業を見てコメントすることを続けていると、だんだん同じようなことを繰り返し話していることに気付きます。つまり、授業をする上で私が気にしていることはそんなに多くはないのかな、ということです。実習期間中は、実習生の授業が多くなりますが、途中で私が授業に入ることもあります。そんな時は、自分が実習生に話していることをなるべく具体的に見せられるように努力します(これが難しい…授業に対して色々言うのは、結局言うは易し…なのだと思います)。教育実習は、もちろん学生のためですが、意外と指導する側にとっても基礎的な部分を確認する機会になっていると感じます。 今回は私が実習生に繰り返し言っていたことを、いくつか紹介します。 ①逆から考える 授業の最後に、子供が何ができるようなっていればよいのか、具体的な活動で示す、と言う意味です。 実習生は授業を前から順に考えていきがちで、導入は盛り上がるけれども、その後が続かない…という授業が多く見られます。そういう場合に、「逆から考えてみよう」と伝えています。ねらいを達成している姿(そもそもそのねらいでいいのかの確認も大切です)を、具体的な活動レベルで考え、そこに至るまでの学習活動を考えさせます。45分という限られた時間でできる活動は、せいぜい3〜4つです。この組み合わせで、ゴールにたどり着けるのかを考えさせて行きます。 ②活動の〇〇 授業は学習活動の組み合わせで展開されますので、この「活動」についての言及も多かったです。例えば… 「活動の渡し方」:実習生は指示すれば伝わると思っていることが多いですが、言葉の指示だけでは子供はなかなか動きません。どのような渡し方をすれば良いのか、考えていく必要があります。よく見られるのは、例を示すことでしょうか。「こんなふうにやるんだよ」と教師が実際に示してから活動を渡すと伝わりやすいです。それ以外にも、途中ま...

感想のもち方~「たずねびと」の実践から~

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 小金井小は、現在教育実習の真っただ中です。実習は前期・後期それぞれ3週間、合計6週間行われます。それぞれの期間に6人ほどの実習生が来ますので、この6週間の間に、各クラス10人以上の実習生を迎えることになります。 今回私のクラスに配当された実習生は、国語の時間に「たずねびと」の学習を行いました。主に、指導要領C⑴オをねらって、言語活動を「ミニ読書感想文」に設定しました。「感想を書く」とういう活動はよくあるようで、意外と子供たちの感性に委ねられているところがあるかなと思いましたので、私も実習生がつくった単元の中に入って、何時間か担当しました。 印象に残ったのは、第2時の「学習の見通しをもつ」授業でした。ここでの「見通し」とは、どんな読書感想文を書くか、ということになることを確認し、子供たちと考えていきました。 板書の📖の中に書いてあることは、物語の中のこと、その外側に書いてあることは、物語の外のことです。 ここで考えさせられたのは、(特に「たずねびと」という作品は)感想をもつというのは、物語の中だけで考えることもできるし、物語の外とつなげることでも考えられるということです。 子供たちの中には、物語の中にとどまって、自分と同い年の「綾」の心情をじっくり考えたいという子もいれば、物語の外のこと、例えば原爆のことについて調べて感想文に加えたい、また現在世界で起きている戦争のこととこの作品をつなげて感想を書きたい、という子もいました。どちらもいいなと感じました。感想のもち方って、そういえばじっくり考えたことがなかったなと思ったので、私にとっても有意義な時間になりました。 (小野田雄介)

オンライン授業実践報告 自分に取材!?~「見出し」と「本文」~

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  先日行った現職研のアンケートに、「汎用性」について、何人かの方からご指摘いただきました。公開授業をすると「附属だからできる」という声はよく聞きます。確かにそういう面はあると思います。でもその一言で片づけてしまうのも、ちょっと乱暴な気もします。「汎用性」について考えることは、「附属だからできる」問題を考えるうえで欠かせない視点です。  でも「汎用性」を証明することは簡単ではありません。そう考えると、公開授業だけではなく、もっと身近な話題を、積極的に発信していくことも必要に思えてきます。  …ということで、本ブログのラベルに「授業レポート」を追加しました!このラベルがついている投稿は、日頃の実践の紹介ですので、以後お見知りおきください。 ↓↓↓ 昨日、本校は台風接近で交通機関に影響が出ることが見込まれたため、急遽オンライン授業となりました。言うのは簡単ですが、オンライン授業で6時間分考えるのはなかなか難しいです。。 私が今回選択したのは、光村図書5年の「新聞を読もう」です。デジタル教科書の「ワーク」機能を使って新聞に関する用語(見出し、リード文、本文)などを確認した後(デジタル教科書のワーク機能は、なかなかいいです)、桐生選手の記事の読み比べを行い、見出しと本文の対応関係について話し合いました。 そして最後のまとめの活動として行ったのが、今日の自分に取材して、見出し付きの簡単な記事を作成する活動です。 学習ストーリーとしては、子供たちに「5の2デジタル新聞」の記者になってもらい、〇〇氏(自分)の今日を取材して記事にする、というものです。 記事を投稿する場所は、Microsoft teams にしました。この日は、台風でいつもと違う朝を送った子供たちの様子が投稿されて、読むのが楽しかったです。「書くこと」の学習アイデアとして「デジタル新聞」は今後も取り入れられそうだなと感じました。 (小野田雄介)

現職研2023夏「授業をグラレコしてみる」を終えて

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 8月26日土曜日に、無事に現職研セミナーを終えることができました。ご参会の皆様とともに、学びの多いセミナーとなりました。セミナーの様子を簡単にレポートしたいと思います。 ワークショップ「チャレンジ・グラレコ」 午前中は黒木さん、畑田さんに担当していただき、ゲームやグラレコ(エモーショナルキャラクター)に取り組みました。この日初めて会う方が多かったと思いますが、これらの活動を通してご参会の皆様の距離がぐっと近くなったように感じました。 グラレコはただの記録ではなく、感情やその場の空気なども可視化し得るという言葉はとても勉強になりました。グラレコそのものが生命感をもつことで、話し合いを活性化させることがあると思いました。線一本でもいろいろな線があり、それを書き足していくことで全体ができあがっていく過程を体験することができたのではないかと感じています。 公開授業「詩の世界を読み広げよう」 午前のワークショップを受けて、午後は子供たちと「海の駅」を読みました。谷川俊太郎の「詩は意味とともに存在を描いている」という言葉をヒントにして、詩がもつ二義性に迫ることをねらいとしました。 夏休み明け、また参観者も多かったことから子供たちの緊張度は高かったですが、よく頑張っていたと思います。子供たちにとって、この詩に出てくる「ぼく」の心情はかなり共感できるものだったようで、そこにこだわっていたなと、振り返って思っています。意味だけではなく存在を感じられるようにしたかったので、言葉の意味が薄まっていくことを目指しましたが、やはりそれは容易ではありませんでした。それでもそこに挑んだことは価値があったと思っています。ある子は最後の振り返りに次のように書いています。 「私は、はじめ詩を読んだとき、「駅」はかんがえていなくて、今日友達の意見を聞いたら、海の中の岩が駅なのではないか、と言っていて、ぼくが海の中までいって、機関車がまっている感じがしました。海の中に駅があるイメージはなかったけど「海の駅」と考えてみると、たしかに海の中に駅があるイメージになった」 この子の「感じがした」というところに、存在として詩に触れている様子をみることができるのではないかと思っています。はっきりとは言えないけれど、そんな感じがするという実感を、特に詩の授業では大切にしてよいのではないでしょうか。それが詩の二...

【現職研2023夏特集⑥】「海の駅」

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セミナーの公開授業で扱う詩は、谷川俊太郎の「海の駅」です。「海の駅」、ご存知でしょうか。 「ぼく」がいらなくなったおもちゃを捨てたいけど捨てられない…そんな気持ちが書かれた詩です。思春期に近い5年生の子が読むのに、ちょうどよい詩かなと思って選びました。またせっかく夏休みに行う授業なので、夏らしい詩がいいなと思い、「海の駅」にしました。 「海の駅」というこの題名が、絶妙だなと感じています。海の駅、そのものは詩の中には出てこないのですが、出てこないのですが…出てきているのです…詩人の力を感じます。 一学期の終わりに、子供たちと1時間、この詩を読んでいます。夏休みに授業を行うので、初読から少し時間をおいて改めて読むのもいいかなと考えて行いました。詩の世界を読み広げるには、ある程度時間がかかるようにも思ったので。 1時間目の子供たちは、詩に書かれたことの意味を読みとろうとする読み方がほとんどでした。それが自然な子供たちの読み方なのだと思います。でも初読から一か月ほどがたってから読むセミナーの公開授業では、意味の読みとりに終始するところから、詩の世界を読んでいくところにいけると楽しいなと思っています。そのためのグラレコでもあります。 また今回は、縁あって黒木さんのお知り合いで、演劇関係のお仕事をされている畑田さんにも授業にご参加いただけることになりました。畑田さんには、詩の朗読をお願いしています。朗読によって生まれるイメージもあるのでは、と思っています。 お時間がありましたら、「海の駅」を読んでみてください。 (小野田雄介) □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 現職研セミナー2023夏「授業をグラレコしてみる」 に 参加申し込みがまだの方は下のリンクからぜひ奮ってご参加ください! すでにお申し込みの方も、お知り合いの方をお誘いいただければ幸いです。 お申し込みはこちらのページへ!

【現職研2023夏特集⑤】実験授業を振り返って

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 …前回(→ 【現職研2023夏特集④】実験授業・授業をグラレコしてみた! )の続きです。 黒木さんと振り返りつつ、黒木さんにグラレコをしていただいたのが写真になります。もう2か月ほど前になりますが、この記録を見ると色々思い出されます。 まず、真ん中の「詩の世界を読み広げよう」!これがもともとのテーマだったのです。宣伝の関係でグラレコが前景化してしまってますが、詩(文学)の世界を読み広げるときに、グラレコが効果的なのではないか、という順序で進んだ企画でした。ある方から個人的にメールをいただいて、思い出したことでもあります…コメントをもらうって大切なことですね。

【現職研2023夏特集④】実験授業・授業をグラレコしてみた!

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実は今回のセミナーに先立って、5月の末に、黒木さんをお呼びして今回のセミナーに向けた実験授業を行っています。あまりにも未知の企画でしたので… セミナーが夏休み中に行われることを想定して、投げ込みでもやりやすい詩の授業に取り組みました。このとき読んだのは、まど・みちおさんの「地球の用事」(理論社/2010年)です。 最後の一連の跳躍が特徴的な詩なので、あえてそこは隠して授業を進めました(※写真は授業後のグラレコになりますので、すべて描かれた状態です)。 授業は「今日読む詩は「〇〇の用事」だよ。「用事」って聞いて、みんなはどんなことをイメージする?」という言葉で始めました。黒木さんは真ん中に「○〇の用事」と書いて、 あとは左から時間軸にしたがって描き進めていました。 「用事って、本当は用はないけど用があるふりをするときに使うよ」と、大人の使い方をしている子供もいましたが、用事という言葉には、確かにそういう便利な使い方があるかも… 準備運動が終わると、最後の一連を載せていない詩を子供たちに配り、詩の世界を読み広げていきました。詩の内容は、赤いビーズが落っこちて、転がって、畳のすみのこげ穴にはまって…というものです。 話し合いの内容を黒木さんが可視化するのを見て「ビーズが冒険しているみたい」とある子がつぶやいていましたが、言語でのやりとりがグラフィックで返されていく感覚がとても新鮮でした。ビーズの絵が描かれると、それを動かしたくて、発言していた子もいたように思います。私もこの日は板書から解放されていたましたので、いつもよりも子供たちの声に耳をすませられたように思います。 授業の終盤、「ビーズに用事があったのは誰なんだろう」とたずねると、畳やらこげ穴やらそよ風やら…(これはこれで素敵な想像だなと思いました)様々に答えが飛び交う中で一人、「地球!」と言い当てた子がいました(すごい!!)。一瞬きょとんとした子供たちでしたが、じわじわと「ああ」「そういうことか」となっていきました。 黒木さんが右隅に大きな地球の絵を描くと、「地球の用事ってなんだったんだろうね」と子供たち。「君も地球にならないか?みたな!」とある子が言うと、「どっちもまるいしね」「青と赤の対比もいいよね」などとつなぐ子供たちの意見に思わず私はうなってしまいました。 詩ですから、このような読み広げが大切だと思うのですが...

【現職研2023夏特集③】絵が描けないとグラレコできない?

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 さて、授業にグラレコを導入するにあたって、一番最初に頭によぎる疑念は「絵が描けないから無理か…」ということではないでしょうか。私も絵は苦手です。 でも時代はありがたい時代に突入しており、グラレコの書籍を手に取ると、どの書も決して絵が描けない人を門前払いすることはありません(そりゃそうだ…)。その一番の理由は時間です。グラレコは限られた時間で話し合いの可視化を試みるので、そもそもリアルな絵は求められていません。スピーディで、およその雰囲気がわかることが重要なのです。 スピーディに、およその雰囲気を伝えるために、多くの書で示されているのが、簡略化されたアイコンです。絵文字と言ってもよいかもしれません。お手本があるので、これならば絵が苦手な人でも簡単に真似ることができます。スマホで「なつ」と打つと、様々な絵文字が出てくるように、授業でよく出てくる言葉を中心にアイコン化しておくと、板書で使えるグラフィックが増えていきます。これだけでも板書の雰囲気はぐっと変わってきます。 でも私がグラレコの可能性を感じたのは、今回お呼びしている黒木歩さんのワークショップに参加したときでした。(黒木さんについてはこちらの「視覚実験教室」のサイトをご覧ください!→ https://ayumi-artlabo.net/ ) 本学の渡辺貴裕先生が、昨年12月に教職大学院内の勉強会として企画してくださった「グラレコワークショップ」。その講師に来ていただいのた黒木さんでした。グラレコに関心をもっていた私にとっては、願ってもない企画… そのワークショップの詳細を語ることは、今回のセミナーのネタバレになってしまうかもしれないので控えますが、その日の私の一番の学びは、グラレコはインプロ(即興劇)なんだ、ということです。これは実は板書にも言えることなのだと思います。 完了した話し合いの内容を可視化するのであれば、結論がわかっていますから、構成もとりやすいでしょう。でも板書が対象にしているのは現在進行中の話し合いです。こちらのプランなどモノともしない子供たちの意見に「それ、どこに書いたらいいの?」と悩んだ経験は皆様おもちなのではないでしょうか。でも悩んでも時間も子供も止まってくれません。今描いた先を描き続けるしかないのです。インプロは、そのような状況で生まれるものです。ここでどんな風に描いて子供たちに返...

【現職研2023夏特集②】グラレコって何??

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 グラレコとは「グラフィックレコーディング」の略です。検索していただくと、実際のグラレコの画像もたくさん出てきます。 個人的なグラレコとの出会いは、2年ほど前のテレビの討論番組でした。話し合いの様子をレコーダーの方が記録しているのを見て、「これは授業の板書にも生かせるのではないか」と感じました。 「構造的板書」等、子供たちの学びの構造を可視化するツールとして板書が重要であることは多くの先生が感じているところだと思います。私もそう感じている一人です。 ただグラレコを初めて見たときに、板書にはないものを感じました。話し合いを構造化するとか、論点を明確にするとか、そういうことは板書にもあったと思います。ただ何というか…話し合いの雰囲気のようなものは、少なくとも自分のそれまでの板書にはあまりノらなかったなと思っています。グラレコはグラフィックが入ることで、そうした部分も記録されているように感じました。 話し合いの雰囲気なんか記録しなくても…と思われるかもしれません。でも子供たちが話し合いで交流しているものは認知的なものだけではないはず…まさに言葉にできないような部分をグラフィックが記録に残してくれているように思います。 そこからグラレコを授業でやってみようと一念発起するわけですが、その話はまた次回… (小野田雄介) □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 現職研セミナー2023夏「授業をグラレコしてみる」 に 参加申し込みがまだの方は下のリンクからぜひ奮ってご参加ください! すでにお申し込みの方も、お知り合いの方をお誘いいただければ幸いです。 お申し込みはこちらのページへ!

【現職研2023夏特集①】アポなしチラシ配りの旅を終えて

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メールや出版社ホームページ、また都内の各学校へのチラシ配布などが進み、徐々に「授業をグラレコしてみる」への参加申し込みが増え始めています。都内からの申し込みが多いですが、そうではない地域の方からの申し込みもあり、嬉しく思います。また教員経験年数も、今のところ各年代からバランスよく申し込まれています(?)。年代に関わらず、学びあえる会になるといいなと思います。 さて先日、夏休みに入って時間があったので、チラシを置かせてもらうため、ご縁があった方がご活躍の学校を、車でアポなし訪問するという古いテレビの企画みたいなことを思いつき、実行してみました。 既に教育員会まわりでチラシは配布済みの学校とは知りながら、やはり直接会って渡すって大事なことじゃないかなと思い至り、決行。もちろんアポなしですから、会えない方もいらっしゃいましたが、13校訪ねて11校で、お会いすることができました。(先生方が夏休みもよく働いているということ…) 東京都で働いていた頃にお世話になった先生方が副校長や主幹、指導教諭など、各方面でご活躍する様子を垣間見られて、訪ねていったのに、何だか逆にこちらが元気をもらったような気持ちになりました。この数年、会うことをあきらめることに慣れてしまったところがありましたが、改めて人に会うことで生まれるパワーのようなものを感じました(これは今回の現職研を対面にした理由でもあります!)。お忙しい中、突然の訪問にご対応いただいた先生方、ありがとうございました。 ところで、訪問先の職員室でチラシを見たある先生から「授業を「ドラレコ」するってどういうこと?」という質問をされました。アポなしチラシ配りの旅に行ってよかったなと思った瞬間のひとつです。「グラレコ」と「ドラレコ」、確かに見た目がそっくりです。でも中身は違うんですよ…と説明したら「グラレコって初めて聞いた」とのこと。そうか、そういうこともちょっとずつ発信していった方が良いんだなと気づかされました。人と話すと、一人では得られないひらめきをもらえるものです。 というわけで、現職研に向けて、このブログで「現職研2023夏 特集」を組もうと思います!不定期ですが…今回のセミナーの企画意図や、当日の授業について、考えていることを少しずつお伝えできればと思います。 (小野田雄介) □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 現職研...

今年度の小金井小国語部の研究テーマ

 今年度の研究テーマは、 ことばで豊かに学ぶ子の育成 ー対話的に文学的文章の作品世界をひらいていく姿に注目してー としました。 昨年度までの3年間は、批判的思考を働かせて説明的文章を読む姿に着目して 研究を進めてきました。そこでは、教師の適切な児童の思考のみとりによって、学習者同士の紡ぐ・解す学びを生む仕掛けが可能になることや、筆者を意識した読みによって批判的態度を醸成できることが成果として挙げられています。ともに学ぶ学習者、あるいは筆者という人物とのあいだでことばの学びがうまれていったことは、重要な成果だと考えています。 ところで2022年11月に公開された対話型AI「Chat GPT」は、瞬く間に利用者を広げています。このことはAIの急速な進化を印象付け、いわゆるシンギュラリティ(技術的特異点)も現実味を帯びてきています。 しかし、(ここで詳細を述べることは難しいですが)AIと人間では、ことばの生成原理は同じではないでしょう。人間のことばは、どのように生成されているのでしょうか。 今年度は、そんなことを入り口にして、研究を進めていくのに、ちょうどよい時期だと考えています。先日の校内研では、もうちょっと先まで教科理論として校内で提案しましたが、まだまだ不十分な理論です。部内の授業を通して、さらに考えていきたいです。 (文責:小野田)