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2月3日(土)KOGANEI授業セミナー 体験!発見!物語の面白さ『モチモチの木』を振り返って

2月3日(土)の小金井セミナーにお越しくださった皆様、ありがとうございました。 また、体調を崩されて当日いらっしゃることのできなかった方も多いかと存じます。ご自愛ください。 当日は、「共感」をテーマに授業提案をさせていただきました。登場人物に共感的に読むことにより、指導事項エ(精査・解釈 気持ちの変化を具体的に想像すること)をより身に付けることができるという提案です。 授業では、ずっと自席で読んでいた子たちにも豆太になり切って演じる場を設けたり、自分の視点のみにとどまるのではなく、意図的に他の視点の友達と交流したりと、まだまだやりたいことがありましたが・・・時間はいくらあっても足りません。 大塚教科調査官の指導・講評では、今までとこれからの授業という視点からお話をいただきました。主体的な場の設定は、子供たち自ら学習環境をつくったこともあって行えたと思いますが、それぞれの場の中でいかに読みを深めていくかということは、今後精査していきます。 協議会では、問いの幅や年間を見通した指導事項の育成、切実感のある豆太の理解等、たくさんのご意見やご質問をいただきました。今回の実践だけでなく、まさに今までやこれからの授業づくりに生かすことのできるご意見をいただき、感謝申し上げます。 授業後、子供たちのマイ黒板やノートを読んでみると、授業中に拾えたら・・・という考えがいくつもありました。文章全体を構造化してまとめている子、挿絵の細部に注目して書き込んでいる子というように、形成的評価にICTを生かすことも学びました。 指導案と当日資料は、こちらに添付して掲載いたします。少しでも、皆様の今後のご実践のお役に立てましたら幸いです。 https://drive.google.com/file/d/13ggUfK8ZfP56B48wIvKkw5cgFMTYs82H/view?usp=drive_link   (文責:橋浦龍彦)

第13回KOGANEI授業セミナー レポート

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先日のKOGANEI授業セミナーには多くの皆様にご参加いただき、無事に盛会に終えることができました。振り返りの記事をあげたいと思います。   授業Ⅰ 「物語の不思議さを考え、伝え合おう」廣瀬修也       教材名:「みきのたからもの」   授業Ⅰは、新教材の「みきのたらかもの」を用いた授業でした。私も本実践で初めて読みましたが、かなり不思議なお話です。この教材性を生かし、問いを考えるという切り口で実践化した授業であったと思います。 本時では、前時の問い「ナニヌネノンはどんな顔?」について振り返るところから始まりました。ナニヌネノンが挿絵で一度も登場しないことに触発された問いと考えられますが、子供からは「みんな宇宙人っぽい」という発話がされました。後の協議会では、この点について言及される場面もあって、私も考えさせられました。確かにこの問いについて、本文中に明確な根拠はありませんが、それでも子供達が描いたナニヌネノンには、子供達の想像するナニヌネノンが描かれていたと思います。それは子供達が物語から受け取ったナニヌネノン像であったと考えられます。もちろん読み違いもあると思いますが、お互いのナニヌネノンからどんな感じを受けるか話し合う活動を通して、ナニヌネノンの人物像について話し合う展開も考えられたように感じました。そしてその時、本文と結びつけて、自分のナニヌネノン像を語り出すようにも思います。   本時の中心の問いは「どうして石から風の音が聞こえるか」でした。これも本文中に明確な根拠はありませんが、ある子は「海の音にも似ているって書いてあるから、海の水がかかったのかな」と発話していました。このようにわずかであっても本文から手がかりをつかもうとする姿が素敵だなと感じます。この描写から想像を広げる展開も十分考えられたように思いました。   廣瀬の提案の柱は「問い」でした。低学年であっても、いや低学年だからこそ(?)授業中において「問い」が生成される場面もたくさん見られた授業でした。この生み出された問いをどのように扱えば良いか、国語科部としても検討したいと思います。     授業Ⅱ 「体験!発見!物語の面白さ」橋浦龍彦       教材名:モチモチの木   授業Ⅱでは、登場人物に共感して読むことを目指した授業が行われました。この提案は、橋浦が子供の実態として「他者意識が乏しい

令和6年2月3日(土)第13回KOGANEI授業セミナー(公開授業研究会)のご案内(申込URL)

 2月3日に迫りました「第13回KOGANEI授業セミナー」の宣伝です。↓ https://www2.u-gakugei.ac.jp/~kanesyo/archives/2149 国語部からは橋浦、廣瀬が授業提案を行います。 橋浦は3年生で「共感」をテーマに「モチモチの木」の授業を行います。廣瀬は2年生で「問い」をテーマに、令和6年度の新教科書教材「みきのたからもの」の授業を行います。 講師は本校OBでもあり、現在は 文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官の大塚健太郎先生をお呼びしております。学習指導要領の内容からの指導・講評をいただく予定です。 どのようなセミナーになるのか、今から楽しみです。お申込みがまだの方は、上記URLより、奮ってお申し込みください!

こがねいこくごセミナー「どうする?演劇的手法」レポート!

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 12月23日、本学アクティブラーニング棟にて行われたセミナーのレポートです。今回は本校が工事で使えないため、大学のアクティブラーニング棟を会場に行いました。…迷われた方、申し訳なかったです。。 教員向けインプロ研修:講師 足立区立桜花小学校 神永裕昭先生 午前中はインプロで博士論文を書かれた神永先生によるインプロ研修です。 「ツードッツ」という2人で言葉を介さずに顔を描く活動を柱に展開されました。言葉がなくても、互いの意図を探り合いながらきちんと絵になっていきます。「線を書くコミュニケーションはあったけど、それとは別のコミュニケーションもあった」と言う参加者の方からの発言が印象に残っています。人間って、言葉がなくてもやり取りできるんだと言うことがよくわかりました。 その後、書いた似顔絵どうしをマッチングします。これも面白かったです。今、描いた顔が、まるで2人の子供みたいになって「この子にお似合いなのは・・・」と運命の相手(!?)を探していました。 さらにそこでカップリングされた2人でお話し作りをするという流れ。そのまま授業にできそうです。ただの線の組み合わせだった似顔絵が、いつの間にか物語の主人公になっていく・・・この軽やかな跳躍にインプロの魅力があるように思いました。神永先生、さすがの構成です! 提案授業:成蹊小学校 林久博先生 午後は、本校3年1組の子供達に集まってもらって、提案授業をしてもらいました。 今回は、ドラマの技法をミニマムに学ぶことが提案でした。実際に鉛筆劇と、インタビュー(ホットシーティング)という2つの具体的な技法を取り入れた授業を行っていただきました。 林先生は飛び込みの授業で、子供達と出会ったのは授業開始15分ほど前でしょうか。このわずかな時間で林先生が子供達との関係を作っていくところから大変興味深く見させていただきました。後の協議で話されていましたが、「表現教育はアクセルを踏んで、後でブレーキのかけ方を覚えさせるようにしている」そうです。ついついブレーキのかけ方から入ってしまいそうですが、表現するということは、子供達がアクセルを踏み込めるようにすることも大切なのだと学びました。そして何より、林先生自身が表現することにアクセル全開だったことが印象的でした。まさに名人芸です! 授業後の協議では、夏のセミナーで講師を務めていただいた黒木歩さんに

Koganei 国語セミナー2023冬「どうする?演劇的手法」事前申し込み締め切ります!が、当日参加も可能です!

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 準備のため、Koganei 国語セミナー2023冬「どうする?演劇的手法」事前申し込みを12月22日金曜日12:00に締め切ります。 が、当日参加も可能ですので、申し込みができなかった方もぜひお越しください。明日は小金井小が使用できないため、会場が変わっております。 詳しくは下のページをご確認ください↓ https://koganeikokugo411.blogspot.com/2023/12/koganei-2023.html

諸連絡 Koganei 国語セミナー2023冬「どうする?演劇的手法」について

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いよいよ来週土曜日に開催がせまって参りました。 現在教員の方、また教員ではない方からも事前申し込みをいただいている状況で、当日皆様とお会いできるのが楽しみです。 ※お申し込みがまだの方はこちら↓ https://forms.gle/bBN4zgELsmAKgxHG9 セミナーについて、4点、諸連絡をいたします。 ①チラシにも書かせていただきましたが、セミナー当日は、小金井小が工事の関係で使えません。大学内で会場を探していたのですが、正式に、 「 東7号館(教職 大学院 棟 )及び 大学院 アクティブラーニングセンター(図書館裏:AL 棟 )」 にて開催することになりました。下の会場図の青い星印の場所になります。当日は東門は開いていませんので、大学正門からお入りください。 会場図はこちらをクリック ※会場は土足のまま入れます。 ②昼食の用意はありませんので、一日参加の方は、昼食をお持ちいただく(会場内に休憩スペースがあります)とよいかと思います。昼休憩のときに外に出ることも可能ですが、お店やコンビニまではやや距離があることをご了承いただければと思います。 ③チラシの提案授業は13:00‐15:15となっていますが、授業と協議を含めた時間設定となっています。授業は45分ほどを予定しています。 ④当日、セミナー終了後、打ち上げを予定しています。ご都合つく方は、こちらもぜひご参加いただければと思います。 それでは当日は気をつけてお越しください。皆様と一緒に学びのある会にしていきたいと思っております。

Koganei 国語セミナー2023冬「どうする?演劇的手法」申し込みページ

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Koganei 国語セミナー※2023冬「どうする?演劇的手法」の申し込み受付を開始いたします。 お申し込みはこちら↓ https://forms.gle/bBN4zgELsmAKgxHG9 近年、国語教育において注目度が高まっている「演劇的手法」をご存知でしょうか。一人一台端末の導入で、学び方が大きく変わる時代にあって、身体や空間に着目した「演劇的手法」もまた、新たな注目を集めています。 「演劇」と聞いて、「そういうのは苦手です」と思った方!「演劇的手法」は決して人前で演技することを目的としたものではありません!詳しくは本学の渡辺貴裕先生のこちらの資料(→ 全国大学国語教育学会・公開講座ブックレット2018より )に分かりやすくまとまっていると思いますので、お読みいただければ幸いです。時事通信社から発売されている 「なってみる学び 演劇的手法で変わる授業と学校学校」 もお勧めです。 私自身、演劇的手法に関心をもちながらも、いまいちどうしたらいいのかわからない…という思いをもっていたので、踏み出すのに躊躇する気持ちはとてもよく分かります。もちろん演劇的手法が完璧な方法というわけではありませんが、国語の学びにおいて新たな側面を照らし出していると思います。…言われれば言われるほど怪しいですね…そこで小金井小国語科部が橋渡し役になって、演劇的手法について学べる場をつくってみようと思い、今回の企画に至りました。 内容は盛りだくさんですが、午前中は教員向けのインプロ(即興演劇)研修です。長年インプロの研究を行ってきた足立区立桜花小学校の神永先生を講師にお招きしています。国語教科書に紹介されているインプロ・ゲームを体験するなどの内容が計画されています。乞うご期待です。 午後は、成蹊小学校・林久博先生が、本校の三年生に飛び込み授業を行います。朝日新聞の花まる先生でも紹介された林先生( 劇遊びで弾けよう 成蹊小学校・林久博さん )の授業が生で見られると思うと、今から楽しみです。 そして最後は先程ご紹介した渡辺貴裕先生にご講演いただきます。渡辺先生の話を聞かないと演劇的手法は語れない!!それぐらいに思ってお呼びしています。きっと当日の神永先生のワークや林先生の授業を受けてお話しくださると思っています。こちらも楽しみです。 …今回のセミナーは、小金井小国語部の出番はありません!皆様と一

教育実習を終えて──伝えることは意外と少ない?

 先週、本校の6週間に渡る教育実習が終わりました。私のクラスでは、前期6名、後期6名の合計12名の実習生が3週間ずつ受け持ちました。 教員ならば誰もが通る道ですが、教育実習を機に教員という仕事に就くことを現実的に考え始めた人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回に実習でも、そのような学生にたくさん出会えたことは、この教職希望者減少の時代にあって、ありがたいことだと感じています。 6週間も実習生の授業を見てコメントすることを続けていると、だんだん同じようなことを繰り返し話していることに気付きます。つまり、授業をする上で私が気にしていることはそんなに多くはないのかな、ということです。実習期間中は、実習生の授業が多くなりますが、途中で私が授業に入ることもあります。そんな時は、自分が実習生に話していることをなるべく具体的に見せられるように努力します(これが難しい…授業に対して色々言うのは、結局言うは易し…なのだと思います)。教育実習は、もちろん学生のためですが、意外と指導する側にとっても基礎的な部分を確認する機会になっていると感じます。 今回は私が実習生に繰り返し言っていたことを、いくつか紹介します。 ①逆から考える 授業の最後に、子供が何ができるようなっていればよいのか、具体的な活動で示す、と言う意味です。 実習生は授業を前から順に考えていきがちで、導入は盛り上がるけれども、その後が続かない…という授業が多く見られます。そういう場合に、「逆から考えてみよう」と伝えています。ねらいを達成している姿(そもそもそのねらいでいいのかの確認も大切です)を、具体的な活動レベルで考え、そこに至るまでの学習活動を考えさせます。45分という限られた時間でできる活動は、せいぜい3〜4つです。この組み合わせで、ゴールにたどり着けるのかを考えさせて行きます。 ②活動の〇〇 授業は学習活動の組み合わせで展開されますので、この「活動」についての言及も多かったです。例えば… 「活動の渡し方」:実習生は指示すれば伝わると思っていることが多いですが、言葉の指示だけでは子供はなかなか動きません。どのような渡し方をすれば良いのか、考えていく必要があります。よく見られるのは、例を示すことでしょうか。「こんなふうにやるんだよ」と教師が実際に示してから活動を渡すと伝わりやすいです。それ以外にも、途中まで子供と

感想のもち方~「たずねびと」の実践から~

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 小金井小は、現在教育実習の真っただ中です。実習は前期・後期それぞれ3週間、合計6週間行われます。それぞれの期間に6人ほどの実習生が来ますので、この6週間の間に、各クラス10人以上の実習生を迎えることになります。 今回私のクラスに配当された実習生は、国語の時間に「たずねびと」の学習を行いました。主に、指導要領C⑴オをねらって、言語活動を「ミニ読書感想文」に設定しました。「感想を書く」とういう活動はよくあるようで、意外と子供たちの感性に委ねられているところがあるかなと思いましたので、私も実習生がつくった単元の中に入って、何時間か担当しました。 印象に残ったのは、第2時の「学習の見通しをもつ」授業でした。ここでの「見通し」とは、どんな読書感想文を書くか、ということになることを確認し、子供たちと考えていきました。 板書の📖の中に書いてあることは、物語の中のこと、その外側に書いてあることは、物語の外のことです。 ここで考えさせられたのは、(特に「たずねびと」という作品は)感想をもつというのは、物語の中だけで考えることもできるし、物語の外とつなげることでも考えられるということです。 子供たちの中には、物語の中にとどまって、自分と同い年の「綾」の心情をじっくり考えたいという子もいれば、物語の外のこと、例えば原爆のことについて調べて感想文に加えたい、また現在世界で起きている戦争のこととこの作品をつなげて感想を書きたい、という子もいました。どちらもいいなと感じました。感想のもち方って、そういえばじっくり考えたことがなかったなと思ったので、私にとっても有意義な時間になりました。 (小野田雄介)

オンライン授業実践報告 自分に取材!?~「見出し」と「本文」~

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  先日行った現職研のアンケートに、「汎用性」について、何人かの方からご指摘いただきました。公開授業をすると「附属だからできる」という声はよく聞きます。確かにそういう面はあると思います。でもその一言で片づけてしまうのも、ちょっと乱暴な気もします。「汎用性」について考えることは、「附属だからできる」問題を考えるうえで欠かせない視点です。  でも「汎用性」を証明することは簡単ではありません。そう考えると、公開授業だけではなく、もっと身近な話題を、積極的に発信していくことも必要に思えてきます。  …ということで、本ブログのラベルに「授業レポート」を追加しました!このラベルがついている投稿は、日頃の実践の紹介ですので、以後お見知りおきください。 ↓↓↓ 昨日、本校は台風接近で交通機関に影響が出ることが見込まれたため、急遽オンライン授業となりました。言うのは簡単ですが、オンライン授業で6時間分考えるのはなかなか難しいです。。 私が今回選択したのは、光村図書5年の「新聞を読もう」です。デジタル教科書の「ワーク」機能を使って新聞に関する用語(見出し、リード文、本文)などを確認した後(デジタル教科書のワーク機能は、なかなかいいです)、桐生選手の記事の読み比べを行い、見出しと本文の対応関係について話し合いました。 そして最後のまとめの活動として行ったのが、今日の自分に取材して、見出し付きの簡単な記事を作成する活動です。 学習ストーリーとしては、子供たちに「5の2デジタル新聞」の記者になってもらい、〇〇氏(自分)の今日を取材して記事にする、というものです。 記事を投稿する場所は、Microsoft teams にしました。この日は、台風でいつもと違う朝を送った子供たちの様子が投稿されて、読むのが楽しかったです。「書くこと」の学習アイデアとして「デジタル新聞」は今後も取り入れられそうだなと感じました。 (小野田雄介)