感想のもち方~「たずねびと」の実践から~

 小金井小は、現在教育実習の真っただ中です。実習は前期・後期それぞれ3週間、合計6週間行われます。それぞれの期間に6人ほどの実習生が来ますので、この6週間の間に、各クラス10人以上の実習生を迎えることになります。

今回私のクラスに配当された実習生は、国語の時間に「たずねびと」の学習を行いました。主に、指導要領C⑴オをねらって、言語活動を「ミニ読書感想文」に設定しました。「感想を書く」とういう活動はよくあるようで、意外と子供たちの感性に委ねられているところがあるかなと思いましたので、私も実習生がつくった単元の中に入って、何時間か担当しました。

印象に残ったのは、第2時の「学習の見通しをもつ」授業でした。ここでの「見通し」とは、どんな読書感想文を書くか、ということになることを確認し、子供たちと考えていきました。


板書の📖の中に書いてあることは、物語の中のこと、その外側に書いてあることは、物語の外のことです。
ここで考えさせられたのは、(特に「たずねびと」という作品は)感想をもつというのは、物語の中だけで考えることもできるし、物語の外とつなげることでも考えられるということです。
子供たちの中には、物語の中にとどまって、自分と同い年の「綾」の心情をじっくり考えたいという子もいれば、物語の外のこと、例えば原爆のことについて調べて感想文に加えたい、また現在世界で起きている戦争のこととこの作品をつなげて感想を書きたい、という子もいました。どちらもいいなと感じました。感想のもち方って、そういえばじっくり考えたことがなかったなと思ったので、私にとっても有意義な時間になりました。
(小野田雄介)

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